昨日は奥尻島の2日目だったが、島の最北端の賽の河原へ
向かうとこまで。今日はその続きだ。
道路を北上すると稲穂岬灯台が見えて来る。形が四角い。
でもここまで大きな四角い形で出来たものも珍しいかも。
北見枝幸町にある北見神威岬灯台の雰囲気にも少し似ていた。
賽の河原への入口は、この灯台の道路を挟んで向い側にある。
写真を撮って来なかったが、看板もしっかり立っているのですぐ分かるだろう。
平坦な広い空間。野球場などもあり、きれいな公園に整備されていた。
2階建ての展望台があるので、上ってみると賽の河原の全貌が見える。
近くにはゴツゴツした岩場もあるが、これまたここの雰囲気にぴったりの岩。
今日は生憎の霧と曇り模様であるが、ここの場所はからっとした青空よりは、
こんな天気が似合いそう。駐車場から更に奥に進むと賽の河原への
道が続く。
初めて来た賽の河原。何か不気味感、、、、いっぱい、、、、。
回りには誰も人はいないので、一人だと多少の恐怖感も、、、、、。
ここは道南五霊場のひとつ。ちなみに道南五霊場は江差町の「笹山稲荷神社」、
大成町の太田神社、奥尻の賽の河原、熊石の門昌庵、恵山の賽の河原だとか。
6月には賽の河原祭りもあるらしい。
奥に進むとそこから先の海岸には、たくさんの石が積まれている。
賽の河原とは死んだ子どもが行く三途の川の河原のこと。
父母を想い供養の為に子どもが石を積み塔を作るが、その度に鬼が来て
塔を壊す。そこへ地蔵菩薩が現れて子どもを救うと言う仏教説話が
あるらしい。へ〜〜〜〜〜そうなんだ。
全国にも恐山をはじめ、多くの場所にこの賽の河原はあるようだ。
積丹半島にも西の河原があるが、道路からは見たことがあるが
まだ行ったことはない。そこにも地蔵堂や積み石があるようだ。
しかし積丹の西の河原は陸路は無く、船でしか行けない。
海岸線に岩場を行くことも出来るようだが、海に落ちるのを
覚悟で行かないと渡れないとか。
確かにあまり気持ちの良い光景ではないが、なんか不思議な場所だ。
霊感はないので何も感じはしないが、来るのを嫌がる人もいるだろう。
それにしても何故ここに賽の河原が出来たのか???
積丹半島の西の河原は北海道三大難所(茂津多岬、雄冬岬、神威岬)の
ひとつに数えられ、「地獄の賽の河原」と呼ばれていたこともあるので、
ここもその昔は海の遭難が多い場所だったのかもしれない。
どうやら売店もあるので行ってみると、途中には白いハマナスが咲いていた。
でも今まで白いハマナスは一度も見たことがなかった。
でも白いハマナス、、、、賽の河原にはぴったりかも、、、。
駐車場向いには、「北の岬さくらばな」と言う食堂とお土産屋がある。
お店の前にはアワビやツブ、ホヤやアサリ貝、、、、いや、サクラ貝かな?
お店ではアワビ焼きやツブ焼きなどもあったが、お土産だけを買うことに。
奥尻島と言えばやっぱり鍋釣岩のものが多いようだ。
でも置いてあるお土産もレトロ感があっていい感じ^^
賽の河原を更に島の裏側へ進んだが、途中から道も急に細くなる山道。
これを辿ると山への道には行けるようだが、何か今日は霧もあるので
ここでUターン。
稲穂地区の漁港の前には、黄色い花の花畑が。
小さな公園もありそこにはコンクリートで出来た二宮金次郎像。
神社もあるようだ。
歴史民族資料展示室なるものがあったが、やっているのかいないのか。
ひと気はなかった。でもこの建物は元小学校だったのだろう。
近くには使われていな木造の建物も。でも何かの宿泊施設だったのか?
稲穂を後にして、先程寄った宮津漁港へ戻った。
道路にはウニの殻が随分あるなと思ったら、これは人の仕業ではなくて
どうやらカラスのようだ。カラスがウニをくわえて道路に落として
割っていた。確かに道内漁港の側に行くと、貝など、ものをくわえて
落としているカラスの光景を見るものだ。
でもこのウニの殻と漁港、なかなか絵になるかも。
防波堤の上では若い地元の人が釣りをしていた。これも絵になるね。
上から見ても、近くで見ても宮津漁港は絵になる場所だな。
こんな小さな漁港が一番好きだ。
その後はフェリーターミナルまで戻り、ターミナル2階にあるお土産屋へ
寄ってみた。
ここへは以前来た時にも寄って、面白いお土産も一杯あったので
また寄ろうと思っていた。奥尻のお土産も買って、今日の宿泊先の
緑館まで向かう。
フェリー乗り場から国道へ向かい角に、町のカントリーサインがあった。
普通なら町と町との境界線の道路に立っているが、島の場合はここなんだ。
裏には隣の町のカントリーサインがあるが、ここは江差町や瀬棚町からの
フェリーもあるので、裏は無しってことか。
鍋釣岩に寄って、その後はまた奥尻地区から湯浜地区へ山道を。
山はやっぱり霧、、、、。
奥尻島の動物注意の標識はタヌキ。キタキツネはいないようだが、
タヌキはいる。山道で何度かタヌキを見た。北海道本土ではあまり
見かけることも少ないが、やっぱりいるんだな。
と言うことで神威脇へ到着。ホテルへ行く前に、昨日は霧で見えなかった
北追岬公園へ行ってみる。昨日とは違って今日は神威脇漁港もきれいに見える。
公園の高台には彫刻家•流政之さんの彫刻が立っている。
そしてここ北追岬公園にはその流さんの彫刻がいくつか立っており、
遊歩道で繋がっているのだが、草道は濡れているようで足場も悪い。
で結局遠くから見るだけ。
戻る道では野鳥が鳴いていた。
北追岬公園向いにある、奥尻湯の浜温泉ホテル緑館に到着。
ホテル前には立派な足湯がある。ここからも神威脇漁港が一望出来る。
夕日が見れたら、足湯しながら最高のロケーションなのに残念。
早速、チェックイン。広すぎる程のロビー。
部屋は4階。洋室のツインなので山側。造りは古いが、まあ落ち着く感じだ。
窓の外には目の前に葡萄畑が見える。ここで獲れる葡萄で奥尻ワインを
造っている。ホテルの横にはワイナリーもある。
奥尻ワインのラベルは、もちろん鍋釣岩。
今日も夕日は拝めないようなので、もう外出はなし。室内でゆっくり
するのでまずは、早々温泉へ。温泉の廊下の向いには大きなプールも
あったが、今は使っていないようだ。夏休みでもないので、子ども連れも
ほとんどいなく老人ばかり。老人は泳がないしね、、、、。
脱衣所でスッポンポンになり、いざ入浴。時間も早いのでまだ誰も
入っていないようだ。
大浴場は岩風呂。お湯は神威脇温泉と同じで茶褐色。しかもやはり熱め。
露天風呂からは、立ち上がり背伸びをすると漁港が見える。
が目の前は道路なので、、、、。
はぁ〜〜〜〜〜ここの温泉も最高です!内風呂よりも温度が少し低く
なっているので、丁度良い温度。あ〜〜〜〜極楽極楽。
今日は朝から1日島巡り。疲れた身体も癒されます。
温泉の後は6時から夕食。レストランへ行くとホテル内は以外と静かだったが、
お年寄りの団体さんも結構来ていたんだ。
やはり今日も海の幸が一杯だ。
この時期解禁の生ウニも味わい、お腹もいっぱいに。
ちなみにアワビは刺身で出て来たが、アワビの生はあまり好きではない。
ので海鮮鍋に入れて食べると、柔らかく煮れて美味しく食べれました。
やっぱり島の食事は海の幸満載でいいよね〜〜〜〜^^
と言うことで島巡りと温泉と海の幸で奥尻を満喫した2日目終了。
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北海道札幌市在住イラストレーター 佐藤正人
MASATO SATO ILLUSTPAGE
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絵本•紙芝居•カレンダーイラスト•北海道風景画•ルポイラストなど
広告、出版のイラストを製作中。コラムなども書いてます。
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