長万部の街中から国道5号線を黒松内方面へ進みしばらくのどかな田舎道を走ると、
左手に二股ラジウム温泉の看板が見える。そこからはさらに10キロほど進む。しかし
この道、川沿いに沿って延びているがどんどん山の奥へと進み、途中からは車2台も
すれ違えない程の細い山道だ。対向車が来ない事を願って更に奥へ。細い道から
やっと広めの道に出るとまた二股ラジウム温泉の大きな看板がある。着いたここだ。
しかしそこから更に急勾配の坂道を登って行くと天辺に家が見える。そしてその
横の方には茶褐色のドーム状が見えて来た。
お〜〜あれが、石灰華ドームだ。下の川底を見下ろすと川のところまで茶褐色が。
岩場も不思議な感じがするゴツゴツした所から、雪解け水が滝になって流れている。
坂道を上りきると終点。ここが二股ラジウム温泉宿だ。今は新しくなったようだが、
昔はドーム型をした印象的な建物だったはず。確か小さい子供の頃に来た記憶が
あるが、今ではなんとなくしか覚えていないが、ドームは印象的だった気が。
チェックインを済ませていざ部屋へ。細い廊下が長く続いていて、回廊のように
廊下が繋がっていた。
壁にはここの温泉の効能や体験記などが展示されていた。ここは昔から湯治として
有名な温泉だった。それは今も変わらずお年寄りが多く、湯治に来ていた。
部屋はシンプルな感じ。6畳の部屋だが一人には丁度いいのかも。でも前日が鹿部
ロイヤルホテルのデザイナーズスィートルーム。広過ぎて贅沢だったが、この落差。
これもいろいろなホテルや旅館に泊まる楽しみかもしれない。
窓を開けると目の前には山が見える。
下を見ると小屋とパイプが延びている。ここが湯元なのだろうか。でも地面は
やはり茶褐色。
部屋のテーブルの上には体験抄と館内図が置いてあった。
お風呂はどこかなと見てみると長い廊下の突き当たりにある、でも、、、、、、
よく見るとなんと混浴、、、、、、へ〜〜今時珍しい!男湯と女湯には分かれて
いるが、大浴場は混浴になっていた。まあ入るときは女性がいないことを願って。
回りにはなにもないので、温泉でも入ってゆっくりするか。と言う事で温泉へ。
部屋は2階なので階段を降りて更に廊下、またまた階段で更に廊下。廊下の窓から
見てみると建物が長い廊下と階段で繋がっているのが分かる。
まず手前にあった男湯へ。シンプルな脱衣所、でも鍵も何もない。まあ盗まれる事は
ないのだろうから浴衣を脱いで入ってみた。
ここは浴槽は2個。お湯は湯の華が浮かんでいて、お湯はやはり茶褐色。左の湯船に
子供は注意と書いてあり、深さが120センチあるようだ。入ってみると階段状で
一番下は立っている状態。確かにこれでは小さい子は溺れてしまう。
さっと上がり次は大浴場へ。ここのロッカーは鍵が全部なく空け放題。ちょっと心配
な気もしたが、まあいいだろう。浴衣を脱いでふたたび風呂場へ。
大浴場の写真も撮りたかったがいつも人がいたので、結局撮れなかった。夜は
暗過ぎてよく分からない状態なので、結局露天風呂だけ。でもオジサン一人いたが
失敬と言う事で露天風呂を撮影。
露天風呂からは目の前に石灰華ドームも見れて迫力がある。まさに秘湯と言った感じだ。
このドームは天然記念物にも指定されているもの。アメリカのイエローストーンと
ここにしかない貴重なものらしい。
お湯は長いパイプで引いています。お湯はどちらかと言うと長湯できるように
ぬるめかな。でも宿泊客のほとんどが年配の人達。自分が一番若いようだ。
2階の休憩室から見た光景。露天風呂は丸見えです。宿泊客も全国いろいろな所から
来ているようで関西方面からの人もいた。お風呂に入りながらみんな和気あいあいと
話しに花が咲いている。自分は一人なのでそれをじっと聞いていました。
下の方まで石灰華が続いているので、対岸から見れると最高なんだけどね。でも
ここの湯船は石灰を彫って湯船にしているようで、まさに不思議な感じだ。
夕食は食堂でみんなと一緒に、、、。席は自由なので、一番端で。相変わらず
食事中も話しで盛り上がっていたお年寄りたちでした。
部屋に戻りテレビを少し見て早い就寝。でもよく見たらこの部屋のはカーテンがない?
確かに夜は真っ暗状態ですが、朝は日の出とともに部屋も明るく。まあ、湯治宿なので
これぐらい健康的がいいのでしょう。道内いろいろな温泉があるがここも面白い
温泉では上位でしょうね。山奥なので秋頃には紅葉できれいかも。道路横の川も
よく見ると水のきれいな清流。都会を完全に忘れさせてくれる場所でしたね。
長い人では2週間以上泊まる人もいるようです。さすがにそんなには泊まれないけど
また機会があればぜひ泊に来てみたいものです。混浴の大浴場ですが、お年寄りばかりで
よく分からなかったけど、おじいさんたちの中におばあさんが一人いたようです、、、。
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